北川想子(村瀬直美)作品展「想いを絵に」





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sokoさんの郷里・岐阜での初めての小さな個展が2003年7月いっぱい開かれています。
場所は、岐阜中警察署駅前交番内ギャラリー。JR岐阜駅北口東側にある交番です。
1日(火)〜15日(火)までが「ポストカードと小さな絵」
ポストカードの原画とポストカード、そして小さな絵がちりばめられ、
16日(水)〜31日(木)までが「青春の頃」
初期の人物画などを展示いただけるそうです。
とりあえず、7月4日に前半の展示を拝見してきました!

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以下は、前半の展示、行ってきましたレポです。

(後半は、お母様が写真を撮って送ってくださいました!
こちらからどうぞ。)



東京から岐阜までは、新幹線で名古屋まで2時間程度、そこから東海道線の快速で30分程度です。
名古屋から岐阜までは、けっこうたくさん快速が走っていました(各駅以外はどの快速でも岐阜には止まります)。
東京山手線内からは、片道1万円と少しでゆけます。

さて、朝に家を出て、昼を少し超えたところで無事に岐阜の駅について階段を下りようとしたら!

わあい、のっけからムーミンです。岐阜信用金庫の広告なのですが、思わず嬉しくて最初の一枚。ぱしゃ。

岐阜駅には南口と北口の2つしかないので、すぐ分かります。
北口を出ると、目の前にバスのロータリーがあって、道路まで出て東側(つまり右側)を見ると、
遠くに赤文字で「KOBAN」の文字が見えます(左)。
右は、正面まで来たところ。ガラスウィンドウにちゃんと「ギャラリー」って書いてあるので、
ちょっと気後れしていたけれど思い切って近づいてみる。

とりあえずここまでは、駅の北口を出て、右に歩いていけば間違いありません。



ドキドキしながら中を覗いてみると。。。
おお、右側の壁一面がギャラリーになっていました!
そして久しぶりに会う原画たちがずらーり(嬉)。




入って左がカウンター。バスケットの中には『天使のジョン』と『シチュー鍋の天使』が。

そして、その後ろに見えているのが、『天使のジョン』が出て最初に取材をしてくださった
岐阜中日新聞の記事が2つ。
今年2月の『天使のジョン』とのときのものと、この展についての7月2日付けのものです。
newsでもお伝えしていましたが、そもそもこの場所は、記者の刈谷さんがご紹介くださったのです。
カウンターで私を出迎えてくださったおばさまも、刈谷さんとはお馴染みでいらっしゃるご様子。
縁というのは、いろいろなところにあるもの、でも種をまき続けているところにしかないものでも
あるんだなあと思った次第です。
バスケットの横には、お母様とお父様が文章を書かれ、妹さんが作ってくださったという
ちらしも、置いてありました(このサイトのアドレスも入れていただきまして、ありがとう ございます)。
最初はポストカードもいくらか置いてあったとのことですが、あまりにどんどんなくなるので
控えることになさったのだとか。あとでお母様から伺いました。


ひとしきり、受付のおばさまとお話をしたり、交番で用意してくださっている芳名帳に
事情をお話ししながら記帳したり(優しい感想を書いてくださっているかたが
たくさんいらっしゃいました)、ちらしをいただいたりしたあと、
ようやく心臓が収まってきて、再び、展示のほうへ。

今回は、ポストカードの原画とポストカードが主軸だったわけですが、
原画のほうの枠は、お母様が工芸品屋さんで気に入られて注文されたというナチュラルな木枠。
落ち着いた色で、sokoさんの絵とよく似合っていました。
また、ポストカードを入れた白い紙製の枠は、妹さんに連れていっていただいた、
安曇野のいわさきちひろ美術館で見つけられたものとのこと。
ご家族のさりげないこだわりが、会場でもほんのり伝わってくるのでした。


見ている間にも、交番を訪ねてくるかたは、いろいろな用事で、いろいろいらして。
ついでに絵を見ていってくださる方もいらっしゃいました。
交番というとどうも寒々しいイメージがあるのですが、
これほどアットホームな交番を訪ねたのは初めて。
こちらでは、地域の人が気軽に立ち寄れるような工夫をなさっているのでしょうね。
きっとこの市民ギャラリーもその一環なのでしょう。
いつもは15日ごとに内容が変わるそうなのですが、今回は特別に期間を1カ月いただいています。




写真、ちょっと光ってしまってすみません。
これは、絵だけ見ると逆に違和感がおありになるでしょうか?
『天使のジョン』の表紙に使われたものです。
このほかにも、小さな絵たちは、ポストカードの間や、
(実はちゃんと撮れていなくてアップできず申し訳ないです)
奥の壁にも4点ほど(『天使のジョン』のカバーにあった鳥たちなど)かけられていました。



あっちからもこっちからも眺めて、ようやく満足。
受付のおばさまは本当に親切なかたで、何度も「お宅にお電話をしましょうか」と
言っていただいたのですが、今日はsokoさんと時間を過ごしたかったので、
ご遠慮させていただき、お墓参りへ向かうために、ゆっくり、交番をあとにしました。
「今月いっぱい、お世話になります」。




*その後、お母様とお話をしていて、また私も交番に電話をして確かめたときには
交番内のスペースなので24時間、閲覧できるとのお話だったのですが、
一時的にシャッターが閉まることもあるそうです。




 
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さて、ここからは後半の展示をお母様が写真で送ってくださったものです。
後半では、前半のポストカードよりも早い時期に描かれた絵たちが飾られました!
この頃は、大人あるいは大人になりかけの頃の女性を描いているものが多いですね。

上の写真が、向かって壁の右側。下の写真が、左側を写したものです。





↓下は多分、奥の壁(私が前半のとき、露光が足りなくて撮るのに失敗したところです)。
右側の列に、前半に飾ってあった、『天使のジョン』のカバーの表に使われた絵と、
中を開けたところにあった2枚の鳥の絵が飾られていますね。
左側の列の上にあるのは、珍しい静物画。
sokoさんは、ものを描いても、それに目とか口とかついていることが多いんですよね(笑)。
『天使のジョン』のハードカバーの表紙部分に使われてあった、
ロボットや、頭が○&△&□人間なんかがよい例です。
葉っぱとかのコラージュにだって、顔つけちゃう。
自分でも、そうしたイラストの裏に、「目とか口をつけてしまう」って
そーっと、こぼしていましたっけ(笑)。
そして、左下の絵は、ご存知のかたも多いかもしれません、
ビクトル・エリセ監督の映画『ミツバチのささやき』に出てきたアナです。
『ミツバチのささやき』はsokoさんが大好きだった作品。
sokoワールドをお気に召した方でご覧になっていない方は、
ぜひぜひー。傑作です。




そして最後にー、お父様とお母様です!
展の絵をバックに記念の一枚。
本当に今回はお疲れさまでした。



その後、お母様から伺ったところ、
1カ月で約150名もの方が感想を書いていってくださったのだそうです。
その盛況ぶりに、「本当にやってよかった」と、ご家族皆さん大変お喜びでした。
やー、すごいよ、sokoさん。






現在、東京での個展開催を模索中です。
無事に開催できましあかつきには、お時間のある方はぜひ、
sokoさんが描いた、それぞれこの世に1枚しかない絵に会いにいらしてくださいね。




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